北ドイツの紅茶文化に欠かせないキャンディス(氷砂糖)。これをシロップやリキュールに漬けたものが、日本でも人気のミヒェルゼンのキャンディス。16種類のレヴューとともにおすすめフレーバーや飲み方を紹介します。
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ミヒェルゼンのキャンディスとは?
世界屈指の紅茶文化圏として知られる北ドイツの東フリースラントでは、紅茶にキャンディス(氷砂糖)とクリームを入れて楽しむ伝統があります。
この氷砂糖をシロップやリキュールに漬けたグルメなキャンディスを作っているのが、ハンブルクの老舗食品メーカーミヒェルゼン(L.W.C. Michelsen)。
普通の紅茶が何倍もおいしくなる!と話題のキャンディスは、見た目の美しさもあいまって、ここ数年は日本で人気急上昇。
筆者もキャンディスを知ってからというもの紅茶のおいしさに目覚め、色んなフレーバーを揃えて楽しんでいます。キラキラ輝くキャンディスは宝石のようで、眺めているだけでも癒されます。
今回は、日本未発売も含む16種類のレヴューをお届け!おすすめのフレーバーや使い方も紹介していきたいと思います。
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ラム キャンディス
ミヒェルゼンのキャンディスの中で一番の定番といえば、ラム(Rum)。個人的にも大好きで、一番使う頻度が高いフレーバーです。
キャンディスが初めてという人にどれか一つ選ぶとしたら、やはり最初はラムをおすすめしたいです。
日本ではジャマイカラムに浸したブラウンのキャンディスが販売されているようですが、このほかにもホワイトキャンディスをラムに浸したやゴールドなど、ラムだけでもバリエーションが豊富。最近は、バニラのさやが丸ごと1本入ったものがお気に入りです。
一日の締めくくりにラムキャンディスの紅茶をいただくと、心身にじんわりと沁みわたり、疲れが取れていくかのよう。
ホワイトキャンディスよりコクがあるブラウンキャンディスは、紅茶のほかコーヒーやホットミルクに入れるのもおすすめです。
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チャイ キャンディス
お次は日本でも大人気のチャイ(Chai)。粒が小さめのホワイトキャンディスがチャイシロップに浸かっています。
シロップはインドのスパイス入り紅茶、チャイをイメージしたフレーバーで、ドイツのグリューワイン(ホットワイン)に使うスパイス(カルダモン・シナモン・クローブ・ジンジャー)の香りがふんわり。だからでしょうか、寒い日に飲みたくなります。
ストレートの紅茶に入れてもおいしいですが、ミルクティーやホットミルクに入れると本格的なチャイのできあがり。体の芯から温まります。
ローズ キャンディス
「食べる宝石」とも称されるミヒェルゼンのキャンディスのなかでも、宝石っぽさナンバーワンといえばこれ。ホワイトキャンディスを天然バラ水のシロップに浸したローズ(Rosen)。綺麗な淡いピンク色のキャンディスは、眺めているだけでもうっとり。優雅な薔薇の香りでさらに気分が上がります。
私は薔薇の香りが大好きで、お風呂回りやコスメもローズ系のものを好んで使っています。だけど紅茶に合わせるには香りが個性的すぎないかな?と半信半疑で試してみたところ、想像以上においしくてびっくり。以来、お気に入りのフレーバーの1つになりました。気分が明るくなるキャンディスです。
アイリッシュウイスキー キャンディス
アルコール入りのキャンディスのなかで、とても気に入っているのがアイリッシュウイスキー(Irish Whiskey)。大粒のブラウンキャンディスがアイリッシュウイスキー(アルコール度数60%)のシロップに浸かっています。
蓋を開けるとモルトウイスキーの香りがぶわ~っと広がり「酒!」と主張してきます。私はふだんウイスキーを好んで飲むことはないのですが、キャンディスは別物。意外や意外、紅茶によく合うんですねえ。クリームを入れるのがおすすめと書いてあったので、東フリースラント風で飲んでみたところ、これがめっぽうおいしい。コーヒーやホットミルクに入れるのもおすすめです。
アールグレイ キャンディス
日本で特に人気の高いフレーバー、アールグレイ(EarlGrey)。小粒のホワイトキャンディスが、ベルガモットと柑橘系風味のシロップに浸かっています。蓋を開けると、アールグレイの爽やかで優雅な香りが広がります。
普通の紅茶に入れるとアールグレイティーに早変わりし、アールグレイティーに入れると、さらに香りが豊かに華やかに。暖かい季節には、フルーツ系のお茶に入れて爽やかな風味を楽しむのもおすすめです。
オレンジ キャンディス
フルーツ系キャンディスのなかで、おすすめなのがオレンジ(Orengen)。ホワイトキャンディスがオレンジ風味のシロップに浸かっています。レモン果汁も入っているため、とても爽やかでフルーティ。
紅茶にレモンは定番ですが、オレンジとも相性抜群。夏場はアイスでもおいしいです。
写真はミニサイズですが、大きいサイズのキャンディスはスライスオレンジも一緒に浸けられています。
ジンジャー キャンディス
しょうがの程良い辛みが効いたジンジャー(Ingwer)。小さめ粒のホワイトキャンディスがジンジャー風味のシロップに浸かっています。ミルク紅茶やレモンティー、コーヒーや白湯など、何にでも合う万能キャンディスです。
ラベルには、フリースラント風に生クリームを加えるのがおすすめ、と書いてあります。私もやはり、東フリースラント伝統の作法でいただくのが一番好きです。
東フリースラント式の紅茶の淹れ方はこちらの記事に詳しくまとめています↓↓↓
サンドロン キャンディス
アルコール系のキャンディス、サンドロン(Sanddorn)。ブラウンキャンディスがサンドロンリキュールのシロップに浸かっています。
サンドロンとはシーベリーとも呼ばれるグミ科の植物で、オレンジ色の小さな果実。ビタミンCを多く含むといわれ、ドイツでは飴やお菓子、お茶やコスメなどに幅広く使われています。
日本ではなじみのないフルーツなので、キャンディスで試してみるのもいいかもしれませんね。フルーティーで、お酒があまり強くない人でもおいしく飲めるはず。ちなみにミヒェルゼンではサンドロン入りのクッキーも作っているのです。これがめちゃくちゃおいしくて大好物。
カイピリーニャ キャンディス
目の覚めるような黄緑色のキャンディスは、ブラジルの伝統的なカクテル、カイピリーニャ(Caipirinha)のフレーバー。ホワイトキャンディスがカイピリーニャリキュールのシロップに浸かっています。ライムとレモンの風味がとても爽やか。本来はサトウキビの蒸留酒カシャッサを使うカクテルですが、このキャンディスにはラム酒が使われています。
紅茶にはもちろんのこと、白ワインやシャンパン、ゼクト(ドイツのスパークリングワイン)に入れるのもおすすめ。お酒が苦手な人は炭酸水やトニックウォーターでどうぞ。鮮やかな色が映えておしゃれなアペリティフになりますよ。
バニラ キャンディス
ホワイトキャンディスが、ブルボンバニラとメイプルシロップを使用したシロップに浸かったバニラ(Vanille)。蓋を開けると、濃密な甘い香りがふんわり広がります。
ミニサイズのバニラはノンアルコールですが、通常サイズ(250g)では、バニラビーンズのさやが丸ごと1本入ったラム酒風味のキャンディス(※1品目の写真参照)もあり、気に入ってよく使っています。
紅茶の他、コーヒーやカフェラテに加えて、フレーバーコーヒーとして楽しむのもおすすめ。
キャラメル キャンディス
ホワイトとブラウンのキャンディスが、キャラメル(Karamell)のシロップに浸かっています。生クリームを使用したキャラメルシロップにバニラやバタースコッチの風味が付けられていて、甘みが奥深く濃厚。
ちょっと甘いものが欲しいなあという時に、このキャンディスがあれば、飲みものだけでもかなりな満足感。紅茶の他、ホットミルクやコーヒーに入れるのもおすすめです。バニラキャンディスを入れたカフェラテに加えれば、コーヒーショップで飲むような贅沢な味が楽しめますよ。
アマレット キャンディス
ホワイトキャンディスがアマレット(Amarett)風味のシロップに浸かっています。アマレットというからにはアーモンドのお酒と思いきや、このキャンディスはノンアルコール(OhneAlkohol)。ですが、ビターなアーモンド風味はしっかり。キャラメルも加えられ濃厚な味わいです。
キャラクターが強いキャンディスなので、コーヒーやエスプレッソ、グリューワイン(ドイツのホットワイン)に加えるのもおすすめです。
シナモン キャンディス
ホワイトキャンディスがシナモン(Zimt)風味のはちみつとメイプルシロップに浸かっています。少量でもしっかりとシナモンが効いた大人味。ミヒェルゼンのクッキーと一緒に味わうと最高です。
ホットミルクやミルクティーに加えて、チャイっぽさを楽しむのもおすすめです。
ホルンダー キャンディス
日本でも話題のエルダーフラワーは、ドイツ語でホルンダー(Holunder)と呼ばれる、小さな白い花を咲かせる植物。ドイツでは、初夏になると花を集めてシロップ(コーディアル)を手作りする人もいます。
ホルンダーは、風邪や鼻炎などのアレルギー症状を緩和したり、リラックス効果など様々な効能があることで知られ、西洋では古くから民間薬として用いられてきました。といっても薬っぽくはなく、ライチやマスカットを思わせるフルーティーさにバニラの甘さを少し加えたような爽やかな味わいです。
紅茶のほか、水やソーダに風味付けしたり、ワインやシャンパンに加えても。
おすすめはドイツで人気のカクテル「フーゴ HUGO」。スパークリングワインで割って、ライムとミントを加えてできあがり!
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